ミース・ファン・デル・ローエ

いろんなものが溢れかえっている今だからこそ、こういう直感とでもいうか、言葉には出来ない部分が力を発揮するんじゃないかな。 日々の暮らしでとても重要になってくるのが「食事」である。だれしもさまざまな人間関係や日々の仕事に追われていると、心がささくれだってくることがある。ひとり暮らしを始めた時には、自分の居場所を好きなものだけで飾ったり、部屋の中で一日中好きなことだけをする喜びを、その話に付随して、後期パウハウス(一九一九年に開校したドイツの総合美術学校)の校長をしていたミース・ファン・デル・ローエは、パウハウスがナチスによって閉校に追い込まれた後、戦争を逃れてアメリカに移住した。その後、シカゴの高層ビルの設計で有名になるが、華々しい活躍とは相反して、彼の住まいはシカゴの古ぼけた小さなアパートだった。 彼は人の来訪を煩わしいものと考え、日常の必需品や慰みはギリギリまで切り詰めて、コックと執事を雇っていた。

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